こんにちは、はっちです^^♪
今回は日本一の山、そして世界遺産にも登録された富士山にチャレンジしてきました。
登りルートは富士山の南側から登る富士宮ルート日帰り登山コース。
シーズン中である7月中旬に登ってきました。
富士山ツアーのタイムスケジュールと実際にかかった時間
今回の富士山ツアーはもうすでに20回以上登っているリーダーと奥様。
サークル仲間+5人で名古屋から出発です。
午前2:00 名古屋集合 荷物を積み込んで出発
午前2時!!?
と思いましたが、実際に日帰りで行こうとするとこれぐらいに出ないと混雑もするそうです。
寝れない前日。
午前2時に集合なので、当然早寝して備えたいのですが。
ドキドキが止まらんw
日本一の山に登る!ということですっかり気分が高揚してしまい全然寝れません。
21時ぐらいに就寝しようとしたのですが、結局一睡もできず(汗)
まぁ、車で寝れるかな(リーダー運転)なんて思っていたのもいけなかったかもです。
5:00 案外近い名古屋-新富士
高速道路を使い名古屋から新富士まで。
所要時間はだいたい2時間弱。その間に寝ようと思ったのですが、これが寝れない(汗)
まだ気分が高揚しているようで、目は閉じているのですが一向に眠気が来ず。
そうこうしている内に新富士到着。
車内で朝ごはんのパンを食べなたら下道を麓の水ヶ塚公園へ向かいます。
途中コンビニに寄って、お昼ごはん用に「おにぎり2個」購入です。
え?それって少なくない?
と思うのですが、リーダー曰く、
そんなに食べられないよ(笑)
との若干不安なお言葉。
実際にその通りでした(汗)
6:00 麓の水ヶ塚公園到着
富士山の富士宮ルートはシーズン中はマイカー規制のため、水ヶ塚公園から出ているシャトルバスに乗って5合目まで行く必要があります。
時間はまだ6:30頃ですが、結構な人が並んでいます。
ですが、臨時のシャトルバスも出ているのでそれほど待たずに乗ることが出来ます。
ちなみに歩いて5合目(実際にたどり着くのは6合目)もいけますが、かなり大変だそうですよ。
シャトルバスは往復で大人1900円、小人900円です。
所要時間は30分ほどで、結構山道を行きますので酔いやすい人は酔い止めがあるといいと思います。
この後、発症するかもしれない高山病のリスクもあるため、予防策は取っておいたほうが良いです。
7:00 富士宮ルート五合目出発
さぁ、意気揚々と本格的な富士登山出発。。。の前に。
この五合目までシャトルバスで来たらすぐに登り始めず、30分~1時間程度体を慣らしておいたほうが良いそうです。
この時点で標高2400m。
特に富士宮ルートは登山距離が全4ルートの中で一番短いため、勾配がきつく一番高山病にかかりやすいと言われています。
お土産物屋もあるので、のんびり見学しながら帰りに何を買うか見ておいてもいいかもです。
そしてここから先はトイレが有料になります。大体一回200円~300円。100円玉は多く持っていったほうが良いです。両替機はありません。
ちなみに五合目は比較的綺麗な有料トイレと、かなり匂いの厳しい男女共用の無料トイレがあります。
ご活用下さい。
体を慣らして登山開始。
富士宮ルートに限らず富士山は綺麗な形をしているため、天気が良ければ頂上付近まで見えることもあります。
今からあそこに行くんだ!と思うとまた気合が入りますが、先が見えることで、中々近づいてこない頂上に心が折られることもあるそうです。あまり上は見ないほうが良いとか(苦笑)
ちなみに富士宮ルートから見えるのは八合目の山小屋。
まだまだ先はあります。
富士宮ルート五合目から六合目は勾配もきつくなく、あっと言う間に到着してしまいます。
おおよそ20分程度。
な~んだ、これ×5ぐらいで富士山登れるんじゃない?と思っているとひどい目に会います(苦笑)
7:20 六合目到着 罠かと思う山小屋の配置
六合目では休憩せずにそのまま七合目を目指します。
まだまだ体は元気。高山病の兆候もありません。
ですが、実は七合目が遠い。
五合目から六合目はおおよそ20分ぐらいでしたが、次の六合目からは、おおよそ40分ぐらいかけて”新”七合目に到着です。
8:00 ”新”七合目到着
”新”七合目では二十分ほど休憩+水分補給をしていきます。
この時点で景色がかなりすごいことになってきます。
富士山の綺麗な山型だからこそ遠くまで見える景色、そして雲海。
すごいです。
そして、リーダーの奥様から出てくる補給物資の数々。
栄養価の高いナッツ。ドライフルーツ。塩分補給のタブレット。
おいしいおいしいと軽く頂きながら綺麗な景色を楽しみます。
気温は17度ぐらいだと思いますが、日差しが強かったので熱いと感じるところと、風が吹くと寒いとすら感じるぐらいです。
この辺はもう植物は段々と少なくなり、高山植物が点々と生えています。
そして”新”七合目出発です。
9:00 ”元祖”七・・・七合目!?到着(汗)
”新”七合目出発からおおよそ40分程度。この当たりから勾配も段々ときつくなっていきますが、まだ大丈夫。
さぁて、山小屋に着いたぞ。八合目だな。休憩だ~と思って近づいてみると。
”七合目”との表示。
さっきも七合目。同じぐらいの距離を歩いたのに今回も七合目(汗)
ここで心を折られることも多いのだとか(苦笑)
めげないで頑張ってください^^
ここでもリーダーの奥様からの補給物資。
今度は乾燥梅干し、クエン酸入のブドウ糖などピンポイントで必要な補給物資が提供されます。
もうドラえもんのポケットです(^O^)
再び20分ぐらい休憩して八合目を目指します。
そしてこの辺からまた勾配がきつく、高山植物も全く見かけなくなります。
富士山は活火山であり、溶岩で埋め尽くされています。
(写真は八合目)
ごつごつした溶岩道は歩きやすいのですが、転ぶと大変。
高山病なのか倒れている方も結構見かけるようになります。
ペースを落としつつゆっくり登っていきます。
この当たりで登山道が狭くなる場所があり、片側通行になってしまうため、どうしても歩みがゆっくりになってしまいます。
ゆっくりのんびり体を慣らすつもりで周囲に併せて登っていきます。
また譲り合いも大事ですね。お互い声をかけながら気持ちよく登っていきます。
10:00 八合目到着 頭が痛い。
さらに厳しくなる勾配。
そして徐々に頭が痛くなってきたような気がします。
息を細く吐き出し、しっかり肺に空気をいれるようにしながら登っていきます。
高山病は空気が薄くなることによる、酸欠が原因のようです。
体の慣らさずに一気に登ったりすることで、下と同じように空気を吸い込もうとしても吸い込めない、その状況が続くと酸欠状態になるようです。
症状としては頭痛。吐き気など。
下ると治るケースもありますが、しばらく症状が続くようです。
また水分補給も重要です。高山病は命にかかわることもあるので、トイレに行きたくならない程度に水分補給は必要です。
また20分ほど休憩+買ってきたおにぎりを食べます。
食べられるうちはまだ高山病も大丈夫とのことで、元気に登り始めます・・・が。
11:00 九合目到着 結構気持ち悪くなってきた
九合目ぐらいになると、頂上が見えてきます。まだまだ距離はありますが頑張ろう!という気になりますね。
ただ、頭痛は止まりません。
頭痛と共に現れるのが気持ち悪さ。
水分補給を取りながら20分ほど休憩しつつ次を目指します。
11:50 九合目五匁 ふらふらしながら到着
やはりペースが落ちてきました。
また勾配もかなり急になってきています。
ただ、手を使わないと行けないような場所はほんの数箇所。
通常の登山よりは道は楽かなと思います。道はね。。。
高山病でふらふらしていますが、残りは後少し。
リーダーの奥様も以前は高山病に悩まされていたらしく、色々とアドバイスを頂き、実施しながら登ることでなんとか登れています。
12:30 ついに富士山登頂!
ふらふらしながらも近づいてくる頂上。見える鳥居を目指してい一歩ずつ進めていきます。
そして、登り始めて約5時間(汗)ようやく登頂です!
富士宮ルートから登頂すると、眼の前に冨士浅間神社が迎えてくれます。
そこで一休み。
せっかくだから神社でお守り(1500円)と御朱印帳(3500円)を購入しておきました。
そして、登頂した喜びと達成感でサングラスを外して、直に富士山からの景色を楽しもうと思ったら。
あれ。
なんかすっきり。
今まで高山病だと思っていた頭痛は実はサングラス酔いだったのかもしれません。
サングラスは安いものだと凹凸が多く、下を向いたりすると焦点がずれることがあります。
なるべく良さそうなサングラスを選んだつもりだったのですが、それでも僅かな焦点のずれが蓄積し、酔いが出ていたのかもしれません。
また、高山病との合わせ技もあってか、スッキリしたのはしたのですが、頭痛は結局下山するまで治りませんでした。
この辺りも、車酔いの症状に似ています。
13:00 富士山頂の剣ヶ峰を目差す
富士山は火山であり、火山口の縁を回るお鉢めぐりと火口の中でも一番高い場所である剣ヶ峰を目指すルートがあります。
お鉢めぐりはおおよそ1時間半かかるため、時間と体力に余裕がある方は行ってもいいかもしれませんが、かなり大変です。
剣ヶ峰は富士宮ルートから登るとすぐ傍にありますので、3,776mを目指す方はおすすめです。
富士吉田ルートから目指そうと思うと、剣ヶ峰の位置的にお鉢めぐりすることと同じになるため、体力に余裕のある方のみオススメです。
ただ、この剣ヶ峰。かなり曲者です。
そこにたどり着くまでの勾配がかなりきつく、そして、地面が滑り台のような砂の坂道です。
登るのも大変ですが、下りるのが怖い。
スティックを指しながら恐る恐る下りていきますが、慣れている人はさくさく下りていきます。
なんとなくですが、そのまま滑って道を外してしまうとあらぬ方向へ落下しそうなんですよね。
先程サングラスを外して幾分気分が良くなったのですが、こういう坂道で必死になると、また呼吸が乱れ、脳に行く酸素が少なくなるためか、再び頭痛に襲われてしまいました。
火口のお鉢部分からだとすぐ傍に見える剣ヶ峰ですが、それなりに大変だと思っていてください。
また剣ヶ峰は多くの人がてっぺんで撮影を希望しているため、結構時間がかかります。
下山の時間を計算しつつ行くかどうか決めてください。
14:30 下山開始 御殿場ルート
頂上を堪能したら、ついに下山です。
靴紐を上の方までしっかり締めて、スティックを長めに持ってスタートです。
下りは早いですが、足場が良くない場所、ちょっと段差のある場所では注意しながら進んでいきます。
できるだけ三点保持が安定します。慌てると転びますし、溶岩ですので擦り傷、切り傷をしやすいです。
16:00 途中休憩しつつ御殿場8合目まで下山
この辺りまでは溶岩がゴツゴツしている箇所を下りていくのですが、ここからが富士山名物”砂走り”です。
一歩踏み出せば二歩分下りる砂走り。ざざーっ、ざざーっと半分滑りながら下りていきますが、ここがスピードが出る出る。
何百メートルと下りてきた後の砂走りなので、足腰が危険です。
さらに、砂走だと言っても、結構岩も多く、それを避けつつ、砂に埋まっている岩に躓きながらなのでかなり体力が削られます。
また呼吸も乱れますので、ここでも高山病がきつい。
途中ぶっ倒れてしまいました。
手をついたら砂にもかかわらず手袋が破れてしまいました。”砂走り”と言っても小さな溶岩石の集まりなのでそれなりに切れます。
さらにここでは足首を保護するスパッツ(ゲイター)が無いと、がんがん靴の中に小石が入ってきます。これがまた痛い。
我慢していると、靴の中のくるぶしぐらいまで石が入ってきて、これが骨にあたって痛い。
こうなったら一旦脱いで小石を出すしかありません。
気持ちよく砂走りを下りていきたいならスパッツは必須です。
16:50 馬の背を通り宝永山頂上へ
砂走りを超え、途中から御殿場ルートを外れて宝永山から登ってきた富士宮ルートへ戻ります。
御殿場ルートはとても大変なルートなので渋滞が起きること無くさくさく下山できました。
自分はフラフラでしたが。
宝永山火口は富士山が噴火した際にマグマが吹き出した場所です。
火口は3つあり、わかりやすいのは2つ。
そのマグマが吹き出たことで山が削られ、一部残った場所が宝永山として残っています。
そこからは晴れていれば駿河湾が一望できかなりの絶景なのですが、今回はガスがかかってしまいうまく見ることができませんでした。
17:10 宝永山頂上から火口、そのまま六合目
宝永山頂上から火口へは、また砂走りになっており、ざくざく進みます。
また火口から出る時は少し登りになるので、ずっと下山してきた体にはキツイ場所になっています。気持ち的にも。
もうすでに出発から10時間経過していますしね。
長めの休みを取りつつ、六合目。そのままバス乗り場のある五合目へ向かいます。
この辺りから高山植物も見かけるようになってきます。
18:20 富士宮ルート五合目到着
ようやく戻ってきました、スタート地点。
一人は倒れ込み、他の人もぐったり状態。
リーダーと奥様は普通に立っていましたけど(苦笑)
一時の休憩を終えて、そのままシャトルバスへ。
水ヶ塚公園に着いたのは19:30。
シャトルバスの車酔いかなりの人がやられてしまった辺り、みんな体が弱っているような感じでした。
20:00 水ヶ塚公園出発 一路 名古屋へ
途中サービスエリアへ寄るも、疲れでご飯が食べられず。アイスやコーヒーで体を満たします。
帰りの道中でお風呂に入る予定でしたが、思っていたよりも遅くなってしまったため予定の銭湯が閉まっていました(汗)
23:00 名古屋到着
とても長い一日でした。
名古屋を出たのが今日だとは思えないぐらい充実した一日でした。
富士登山はかなり体力的に大変な登山ではありますが、やはり日本一の山。
遠くから見るその美しさもですが、近くで見るその壮大さと自然の厳しさを感じさせる山でした。
一筋縄では行かず、今回はベテランに連れられての登山でしたが、そうでなければ高山病で途中リタイヤしていたかもしれません。それでも色々と助けていただきましたベテラン夫婦には感謝です。
今はまだしばらくはいいかなと思いますが、しばらくしたらまた行きたくなるかもしれないです。
一度登っただけではまだ「踏破したぞ!」と言うには奥深い富士山。
日本一の山にまた挑戦したいと思います。
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