こんばんは、謎解き~と言っていながら、大した謎解きスキルが無いはっちです^^
そんなはっちにも新境地を開拓することになりました。
その名もゲームブック。
ゲームブック自体は初めてではなく、小さい頃やっていたことはあるのですが、
印象としては。
道が別れている。どちらへ行く
右 10へ
左 232へ
右へ→落とし穴に落ちた!
GAMEOVER
みたいな理不尽な感じだったと覚えています。
今回はそんな今までのゲームブックとは一味ちがった、謎解き大手のSCRAPさんから出版された「ルネと不思議な箱」に挑戦したいと思います。
リアル脱出ゲームブック ルネと不思議な箱
SCRAPさんは脱出ゲームが有名です。多くの脱出ゲームの公演を手がけており、良質な謎解きゲームを数多く展開しております。
その中でも、通常の脱出ゲームをゲームブック形式にしたのがこのリアル脱出ゲームブック。
本の中でストーリーが進み、問題を解決して主人公を解放に導きます。
そういう謎解きをメインに展開している会社なので、面白そう!と思って最新刊であるこの「ルネと不思議な箱」を購入してみました。
ゲームブックを開いてみると、どきどきわくわくが止まりません。
ゲームブックの基本的な流れ
今回の「ルネと不思議な箱」は、行方不明になったルネの父親を探しに”むかしめぐりの町”とい言う場所に到着するところから始まります。
その町で探索(町の色々な場所が記されたパラグラフへ行く)してキーワードを集める。
色んな理由で謎を解く。
さらにキーワードを集める。
という感じで進んでいき、各章をクリアしながら進んでいくことになります。
以前のゲームブックと違うのは、途中途中で、謎を解きながら進めないといけません。
そしてゲームブックに付属している様々なオブジェクト。
(写真は付属のオブジェクトの一部です)
これがまた好奇心を刺激します。
何に使うんだろう?どんな謎が待っているんだろう?
ということで、どんどん進めていくことができます。
そして最後の謎を解き、専用のWEBサイトから答えを入力することで、エンディングストーリーを読むことができる仕組みになっています。
ルネと不思議な箱 問題の難易度
序盤から終盤にかけてそれほど難しい謎は無かったのですが、最後の最後がとんでもない謎です。
それも、面白い。
普通の謎は、問題→答え。という流れなのですが、最後の謎はそうは行きません。
まず、問題どれ?から始まり、謎解き、謎解き、手を使い、謎解き、謎解き、という幾重にも重なった謎を解いて見事クリアとなります。
さすがに最後の問題だけ難易度はかなり高め。
ただ、道中の問題でもそうですが、大抵公式サイトにヒントが掲載されていますので、それを参考に進めると思います。
ただ最後の謎は途中までしかヒントがありません。
最後だけは頑張ってといてください。というSCRAPからの挑戦ですね。それだけの自信のある謎。ということになります。
自分は。。。最後うんうんうなった結果、結局わからず。(苦笑)
ヒント見てもわからず(汗)
何日か考え、手を使って色々と試した結果。ようやく解答できました。
まぁ、分かる人はわかるんだと思います。
ルネと不思議な箱 ネタバレなしヒント集
ここではかなりうすーいヒントを出します。
というよりも、ヒントの前段階でつまづくような問題もあったため、そこで詰まってしまうのはもったいない!という思いで書いています。
そもそも何すればいいかわからない!
という人のためというように見ていただければと思います。
基本は公式ヒントでなんとかなるのではないかと思います!
プロローグ
初っ端からやられました。1から勧めていくかと思いきやそうではない。
ゲームスタートする方は2ページのプロローグからすすめてください。
と記載があるも、読んでも何すればいいかわからない。
なにこれ?と思ったら、最初はMAPに書いてある数字に行くんですね。どこでもいいのですが、最初は村の入口に入るところを1にしても良かったのでは。
何回プロローグ読んでもわかりませんでした。最初はMAPの数字のパラグラフに行きます。
パラグラフ347 盗賊のアジト
ここは山に掘られた盗賊のアジトに忍び込む問題ですが。。。
書いてある問題の意味がわからない場合。どこかのパラグラフにアジトの簡易見取り図があります。それを見落としている可能性があります。それが無いと、この問題の意味がわかりません。
そもそも掘った洞窟が3階建て。さらに一番奥に牢屋がある。という説明ではどんな構造になっているのかさっぱりわかりませんが、そこはすごい技術を持った盗賊集団ということにするしかありません。
パラグラフ216 ガレキ
は?ガレキ?と思ったあなた。それが普通かと思います。
よく見ると建造物に黒い丸がついています。これがガレキだそうです。
それを直線でつなぐと。。。
これで気が付かない人は、おそらく調査書の設問で今までの答えを書き込んでいない場合です。
何かを書き込んだものとして見てみるとわかるのではないかと思います。
パラグラフ266 共通する色は
これは解けない人には解けないのでは。。。
ズバリ、管は昔のテレビです。
時代を感じます。
パラグラフ364 ギア
こちらも4つの数値は出てきても何すればいいかわからない方。
このギアのようなものを使う問題で書き込んでいない場合わかりません。
数字の間に何が入るか確認してみましょう。
最後の謎・・・
最後の謎は一番の楽しみでもあると思います。「ニムロ」と出てきた方は、考え方は間違っていません。もう少し範囲を広げたり細かく見てみましょう。
ルネと不思議な箱 評価。
さぁ、ここからはお遊びのような感じです^^
難易度として主観的な評価になりますがご了承ください。
5段階評価すると。
謎の難易度 2 (最後だけ5)
謎の量 3
物語の面白さ 2
という感じでしょうか。
ゲームブックに物語の面白さを求めては行けないかもしれませんが、
”他人称視点による、様々な視点で選択肢を辿り、謎を解く必要があります。”
と記載がある以上、そのあたりを重視して欲しかったなと思います。
多人称視点というから、同じ時間軸で同じ場面で違った目線で見ることで謎が明らかになっていく!
というのを想像していたのですが、そういうものではありませんでした。
各章で時間軸と共に主人公が変わるだけです。
問題としては、そこかしこに散らばっている問題の難易度が比較的低めです。
低めですが、ひらめきや発想が必要なので、結構おもしろく解かしていただきました。
プレイ時間としてはそれほど時間はかかっていないと思いますが、一気に読み進めるのはかなり大変です。それを考慮しなければ1日でも解くことはできるかなと思います。
と、そんなことを書きながら、自分は最後の謎だけは本当にしばらく考えていましたが、これを含めても7日ぐらいで終わったと思います。
ストーリーのネタバレを含む感想と辛口評価。(一度クリアした人用)
問題のネタバレはありませんが、ストーリーについては多少のネタバレを含んでおりますので、そのあたりご了承ください。
基本的に辛口評価です。内容については、一度「ルネと不思議な箱」を読んでいないとわからないことはないのですが、あ~わかるわかる。と思っていただければ嬉しいなと思っています。
・誰とは言いませんが、変装が万能。とにかく万能。変装の達人なら、声色も背格好も雰囲気も本人そのまま。入れ替わって何年も一緒に過ごしていても誰も気が付かない超高レベル。それだけで世界の有名人になれそう。
・誰にも気づかれず毎日定期便のように往復している律儀な幽霊船
・親父すごい。時空を超えて問題に干渉できる能力者。
・放り投げっぱなしの伏線は回収されない。
・最後にぶん投げられた恋愛要素。
・目を見張る速度で成長(人格が変わる)する登場人物。特にルネ。
家を捨て、たった一人の父親を探しに一人で車を使って旅をするたくましい14歳です。見ず知らずの人に拉致され意識朦朧の中、初めての町の周囲の情報をしっかり記憶し、さらに、犯人に気づかれずに車から目印まで落とすという離れ業を行う少女。また記憶力もすごいものがあり、200人の名簿を一瞬で判別する能力も持つ。
ただ一方で、幽霊船に乗るのは怖い!と拒否する可愛い場面もあるがそれはほんの一部分。
ずっと探し求めていた、父親の死を確認しつつも「何も感じないわ」と急に切り捨てる冷徹っぷりには色々一緒に苦労したり、危険な目に合ってきた同行者もポカーンです。
最初に開かない小箱。ってあるから、からくり箱みたいなのを想像していましたが、ただの箱でした。こんなにたくましい少女が開けられない箱って・・・と思っていましたが。。。開けようよ。母親が亡くなったときとかさ。
なんだろう。。。この未消化感。放り投げっぱなしの伏線が多すぎるのが行けないんでしょうね。
SCRAP出版から出ている他の本も買ってみたいと思います。
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